スガダイローvs山下洋輔 真剣勝負の夜--間もなく来たる。

音 楽

2016 11 12

スガダイローvs山下洋輔 真剣勝負の夜--間もなく来たる。

水戸芸術館にて全三回のプロジェクトを始動する主役、スガダイローさんのご紹介をいたしましょう。

奇才・スガダイローとは

スガダイロー©梅原渉

スガダイロー©梅原渉

スガダイローは1974年生まれ。ピアノはクラシックから入ったものの、中学生の時2人のピアニストの演奏を聴いて、ジャズに目覚めました。一人は、モダン・ジャズ・カルテットを率いたピアニスト、ジョン・ルイス。もう一人は、日本ジャズ界の最高峰、山下洋輔です。山下さんの演奏に感化されたスガさんは、大学で生物学を学んでいた道から一転、山下さんが教授を務める洗足学園短期大学(当時)ジャズコースに一期生として入学しました。その後、名門バークリー音楽大学に留学し、帰国後は「渋さ知らズ」や「鈴木勲OMA SOUND」で活躍。「山下洋輔トリオ狩り」と称して、坂田明をはじめ、トリオの歴代メンバー全員と共演を果たし、「ダイローは頭がおかしい」と絶賛されたとか!

自己のトリオでの活動のほか、屋法水、向井秀徳(ZAZEN BOYS)、七尾旅人、灰野敬二、contact Gonzo、近藤良平(コンドルズ主宰)ら、注目すべきパフォーミングアーティストたちと数々の「異種対決」を繰り広げ、その奇才ぶりで数多くの表現者たちを驚かせています。さらに、サントリーサマーフェスティバル2015では、ツィンマーマン作曲〈ある若き詩人のためのレクイエム〉(日本初演)にカルテットとして出演。同年、KAAT神奈川芸術劇場で舞台〈ペール・ギュント〉の生演奏を担当。連続起用された今年は、舞台〈マハゴニー市の興亡〉にて音楽監督・生演奏を務め、ブレヒト作・ヴァイル作曲のオペラを元にしながらも、彼ならではの現代的で挑みかかるような演奏が、ある意味で救いようのない物語の大きな推進力となり、聴衆に大きな感動をもたらしていました。ジャズ界のみならず、様々なフィールドでの活躍から目が離せないピアニスト、それがスガダイローです。

巨星・山下洋輔、水戸芸術館に現る

山下洋輔

山下洋輔

 そんなスガさんが水戸芸術館で繰り広げる新プロジェクト。第一夜に登場するのは、日本のジャズ界最高峰で活躍し続けるピアニスト、山下洋輔です。ときにピアノを拳や肘で叩きながら繰り広げられる熱狂的なフリー・ジャズで、日本のみならず欧州の聴衆を大いに沸かせ、さらにはあらゆるジャンルの表現者との「異種格闘技」(ピアノを燃やしながら弾くのも炎との「格闘」!?)や、リズミカルな文体をもつ執筆家としても活躍しています。
最近ではオーケストラとの共演も重ねており、NHK交響楽団ほか日本各地のオケはもちろん、2004年には、かのトスカニーニも指揮を務めていたイタリア国立放送(RAI)交響楽団の定期演奏会に佐渡裕指揮で登場。山下さんの自作であるピアノ協奏曲第1番〈エンカウンター〉を、締太鼓も加わってのボルテージの高い演奏で披露し、イタリアでも大きな話題を呼びました(山下さんいわく、このオーケストラで自分の協奏曲を自演したのは、モーツァルト、ラフマニノフに続いて山下さんが3人目とか…!)。

最近ではクラシックの殿堂、ウィーン楽友協会の「黄金のホール」でトーンキュンストラー管弦楽団と共演し大成功。まさに「日本最強のジャズピアニスト」という名がふさわしい活躍を繰り広げています。
水戸芸術館では1998年、2001年に登場。さらに2009年にはサクソフォンの平野公崇、チェンバロの西山まりえとの異色の共演で大きな話題を呼んだことも記憶に新しいですね!

「双子の銀河系」の衝突!?

一瞬たりとも気がぬけない真剣勝負の一夜

そんな山下さんは、洗足学園の入試のときからスガさんの才能に度肝を抜かれ、初めてリーダーを務めたCD「スガダイローの肖像」には、「双子の銀河系の誕生を目撃しているような体験をした。その中にスガダイローの世界が姿を現し始めている。戦慄だ」と推薦文を寄せています。

今回、水戸芸術館「SUGADAIRO PROJECT」の幕開けに据えられた二人のライヴは、まさに「双子の銀河系」が激突するような事件になることは間違いありません。一線を飛び越えた者にしか持ちえない強烈な磁力を持つ二人が、互いの音に反応し、絡み合い、仕掛け合う熱いステージ。

ジャズファンでなくとも、間違いなく必聴の公演です。お聴き逃しなく!

山下洋輔×スガダイロー

山下洋輔×スガダイロー

 


SUGADAIRO PROJECT vol.1
スガダイロー×山下洋輔 「狂演」

2016年11月26日[土]18:00開場・18:30開演
会場 水戸芸術館コンサートホールATM
全席指定 A席5,000円、B席4,000円、ユース(25歳以下)1,500円
水戸芸術館(9:30~18:00、月曜休館)
◎エントランスホール内チケットカウンター
◎チケット予約センター Tel 029-231-8000
◎ウェブ予約 http://arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html
e+(イープラス) http://eplus.jp (PC・携帯)
かわまた楽器店 Tel 029-226-0351
ヤマハミュージックリテイリング水戸店 Tel 029-244-6661

takasumaki
makit@arttowermito.or.jp