水戸子どもミュージカルスクールレポート③

演 劇

2018 06 20

水戸子どもミュージカルスクールレポート③

今年度で6期目を迎えた『水戸子どもミュージカルスクール』
3回目となる井上芸術監督のスクールレポートは、6月17日のレッスンの様子です。

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梅雨の晴れ間となった今日も、元気にメンバーが集まりました。

今日は、中学生全員の自己紹介からスタート。
このメンバーは何度かこのスクールに通った経験のあるわけですが、その自己紹介は実にしっかりとしたものでした。
もちろん、その内容はバラバラではありますが、目の前にいるほかのメンバーに伝えるにあたって、声の大きさも言い方も申し分なく、それなりに見事なプレゼンになっていました。舞台での経験が活きているなと感じさせてくれました。
これからもいろんな形で人前に立つ機会があるでしょうが、きっとその時にも、素敵な印象を残せるだろうなあと思ったところです。

ストレッチ

早速、レッスンに入りました。高城ヘッドコーチのストレッチからです。
ストレッチは準備運動と捉えられがちですが、これは自分と自分の身体との会話です。
自分でこういう身体しているんだという発見であり、そのクセを知る時間としても大事にして欲しいエクササイズです。
「なくて七癖」と言いますが、分かった癖は直せるものなのです。

音楽に合わせてリズムを取ったり腕を伸ばしたり。次第にそれがダンスのパーツになって行きます。
そんな中でも、高城ヘッドコーチからさりげなくコツが示唆されます。
「肘を伸ばすときれいに見える」とか「つま先まで意識すること」など。
やがてその場で覚えたいくつかのステップを、前に進みながら組み合わせてやってみると、とたんにギクシャクです。
一つ一つは何とかできるものの、「せーのっ」でやってみると、どうしちゃったのさ(笑)。
今の時期は、習うより慣れろです。とにかく、身体を動かして身体に憶えこませるほかありません。
それをそれぞれ実感した時間のようでした。

声のレッスン

続いて塩谷ヴォイスコーチの声のレッスン。
舞台で声を出すということと、普段の生活での声の出し方の違いを具体的に学びました。
だから、セリフには相手役との距離やその方向、そして大きさがあるんだという基本を学びました。
声のエクササイズでは、身体はよく楽器に例えられます。
まず楽器の構造と仕組みを知ること。そしてその楽器の奏で方を学びます。
大きな音を出すのに力いっぱいに弾いたからといって大きな音が出るわけではありません。
きれいな音を奏でるためには、丁寧な弾き方を覚える必要があります。
使い終わったら、次に備えてそれなりの手入れが必要です。
今は、自分の楽器がどんな構造であるか、そこから音を出すにはどう扱うと良いかを学んでいる時期です。

歌唱レッスン

そしてミュージカルの醍醐味、増山コーチの歌唱のレッスン。
最初に体調の確認です。今日からそれなりに体力が要るエクササイズが始まるようです。
「リハーサル室をめいいっぱい走って!」、そして「歌って!」。
シンプルながら、なるほどなエクササイズです。
ミュージカルは歌って踊ってセリフを言って、つまり全部一緒にこなします。
「ミュージカルをやるってことは、こういうことなんだよ」というエクササイズというところでしょうか。
様々な形で、メンバーにはミュージカルのいろいろな側面が染みこまされていきます。
歌唱のレッスンはさらに進み、増山コーチの先導で、普段の練習でも使えるようなエクササイズも伝授されました。
声のエクササイズとも連動させ、バラバラに教わっている内容を、自分の身体の中で一つに紡いて行けるようなヒントもありました。

こうやって、ハードなエクササイズは続きますが、今年の作品『ここは命の星』のテーマ曲は名曲です。
レッスンというのに、単純に聞き惚れてしまい、あー良い時間だなあと感じます。
歌うメンバーのスキルなどは、もちろんまだまだ課題だらけですが、ひたむきに一つのことを目指している清々しさがもたらす歌声は、また特別のものです。コーチも皆さんも、厳しい指導中でも時々ほっこりする時間がある、というよくおっしゃいますがこのあたりのことをおっしゃっているのでしょう。
いつか皆さんにも、何らかの形でお届けしたいところです。

重大発表!

さて、本日は重大発表がありました。
それは配役オーディションについてです。
どんな仕組みで行うのか、そのためにどんな課題があるのか、どうやって配役を決めるのか。
7月中のレッスンでオーディションがあり、配役が決まります。
それが決まったら、公演に向かってまっしぐらです。
この発表は、基本練習の時期がまもなく終わるということでもありますが、各自、自分の希望する役に向かって、改めて台本を読む日々の到来を告げたということです。

校長からの激励

そして今日の最後に登場したのは当スクールの校長でもある高橋靖水戸市長。
お忙しい公務の合間を縫ってメンバーに激励しに来てくださいました。
私たち現場チームは、ミュージカルに必要なスキルや心構えを伝授するのに大わらわに過ごしがちですが、高橋校長からはとても大きな視野でのお話を頂戴しました。
「この学びの場で身につけたものが、人生のいろんな時に役に立つものだと思う。厳しい日々かもしれないが、自分の新しい光を目指して頑張ってほしい」と。
コーチ陣をとても信頼してくださっている内容のお言葉で、私たちもまた元気になったのでした。

【記:井上桂(ACM劇場芸術監督)】

 

高城ヘッドコーチのコメント

早いもので今年度のスクールは今日でもう3回目!

クラス全体にホッコリしている空気を感じました。初めてのメンバーも継続のメンバーたちもだいぶ慣れてきてくれたかな?と思ってみてました。この「慣れ」というのは、陽の面もあれば、陰の面もあります。言い換えると、伸び伸びできるという面もあれば、ホッとしすぎて緊張感が抜けてしまう面もある、といったところでしょうか。

校長先生のお言葉にもあったように「緊張感」をうまく保ちながら、今年度のメンバー持ち味を伸ばしていきたいなぁとつくづく感じてます。

来週はお休みですが、また7月のレッスンも楽しみにしています♫

高城信江

↓↓高城信江ヘッドコーチのブログにもスクールの様子が紹介されています!
https://ameblo.jp/niji-okurimono/entry-12381102324.html

演劇スタッフ水戸芸術館
水戸芸術館 演劇スタッフ
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