水戸子どもミュージカルスクールレポート⑧

演 劇

2018 09 05

水戸子どもミュージカルスクールレポート⑧

今年度で6期目を迎えた『水戸子どもミュージカルスクール』
井上芸術監督のスクールレポート8回目は、【公演コース】夏休み明けの9月2日のレッスンと、
今年度から始まった【短期コース】初回の様子です。

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公演コース!再会!

夏休みが終わって、メンバーが戻ってきました!

のんびりできたのか、思いっきり何かを楽しんできたのか、その表情はいつもと違う面持ちになっていました。 とはいえ、気持ちを切り替えて、スクールの中盤戦に向かいます!

さて、いつものようにストレッチからレッスンは始まります。自分の身体は、今日はどんな具合なのかということも確かめて欲しいところです。そして、発声と歌のレッスンです。

夏休み前のレッスンと、これからのレッスンで大きく違うのは、メンバーにそれぞれに持ち役があるということです。
言い換えれば、その役がお芝居の中で果たさなくてはならない任務があるということです。それを果たすためのシーンがあり、セリフがあり、演出があります。これからのレッスンは、それとのまさに格闘と言って構わない、必死の作業となります。
身体も心も、いいえ、持っているあらゆるものを使って取り組むことになります。
そうやって、その人でしか作れない何かを作っていき、その役、その作品に注ぎ込むことになります。

初めての本読み

レッスンは、「本読み」に入りました。本とは、台本のことです。

読むといっても、その役の人がその役のセリフを、舞台上で実際の会話のようにやってみるということです。この時点では、自分のセリフの解釈も、共演者の解釈も、もちろん演出家のイメージは様々です。まずはその違いを認識すること、それから共通の認識にしていくことも含まれます。もちろん、ここに今まで学んできた歌のナンバーも、物語の流れの中で歌ったり聞いたりすることになります。

「あ、こういう物語をやるんだ」「この歌は、物語の中にこんな風にあるんだ」・・・という発見がメンバーの中にあったと思います。そして高城ヘッドコーチからは「この作品(物語)のキーワードはなにか考えて?」「自分の役にとってのキーワードは何か考えて?」と。言われたことを上手にやるのではなく、自ら考えて、自分が思うところを作ってみる。そんなステップにいよいよ突入してきました。さあ、みんなタフにやって行きましょう!

 

短期コースも開校!

そして今日は、「短期コース」の開校の日でもありました。お忙しい中、高橋校長も駆けつけてくださいました!
24人のメンバーに向かって、「素晴しい先生たちがいるから、安心して飛び込んでください」と、ありがたいコメントをいただきました。引き続きリハーサル室に動き、レッスンもしばし、ご覧くださいました。

さて、短期コースの特徴は、個々人の悩み相談という側面があるところです。しかも、教えてくださるのは、公演コースのヘッドコーチの高城先生、増山歌唱コーチ、塩谷演技コーチ、大内演技コーチの面々です。密度の濃いレッスンになるだろうことが、これだけでも期待できますね。

『雪のプリンセス』ショートヴァージョン!

もちろん、単なる「お悩み相談」クラスではなく、やはりミュージカルは、物語をしっかり届けることが第一であるというのが先生たちの想いです。ミュージカルの一要素としてのダンスや歌唱術、セリフ術もありますが、そればっかり上手くなっても仕方ない。やはり物語のしっかりした理解があってこその個々のレッスンが必要です。
そのため、高城先生は、昨年、水戸こどもミュージカルで公演したミュージカル『雪のプリンセス』を題材に選び、このクラスのためのショートヴァージョンを、わざわざ高城先生自らが作ってくださいました。「面白さは抜群です!」と塩谷コーチも保証してくださいました!

このコースのもう一つの特徴は、更に専門的な学びの場があるということです。作品がどうやって生まれ、セリフや歌詞はどういう作家の気持ちから産まれてきたのか・・。またそうして生まれた言葉に、作曲家は何を受け止めて、どんなメロディを載せていくのか・・。そうしたことも特別講師の先生方から直接学ぶことが出来ます。

そしてそれを受け止めて、メンバーはセリフ、歌、ダンスに取り組みますが、そのメンバーの身体のことも大事です。心は飛び跳ねているのに、身体がついて行かない、という体験は誰もがあると思いますが、その身体自体の仕組みやメンテナンスを学ぶ機会は少ないものです。たいていが個人任せになりがちなところ。ですので、これもレッスンの中に盛り込んであります。

作品はもちろん、ミュージカル創作の深いところも学び、そして個々人の身体のメンテナンスも網羅してあります。短期とはいえ、実に盛り沢山な内容です。メンバーの皆さんには、この体験を通じて、よりミュージカルの世界の理解を深めてもらいたいと思います。

強力なサポーター!

実際のレッスンでは自己紹介から始まり、一人一人の目標が披露されました。楽しもうというより、学びたいという強い自覚あるメンバーが揃っています。そして、この短期のメンバーには、強力な助っ人が来てくれています。それは、今は高校生になった当スクールの卒業生たちです。後輩になるメンバーたちに、いろいろなフォローをしてくれます。先輩がいるって、心強いですよね。

短期コースにも、引き続きご注目をお願いいたします!

 

↓↓高城信江ヘッドコーチのブログにもスクールの様子が紹介されています!
https://ameblo.jp/niji-okurimono/entry-12381102324.html

演劇スタッフ水戸芸術館
水戸芸術館 演劇スタッフ
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