【ATM便り】クリスマス・プレゼント・コンサート2018

音 楽

2018 12 14

【ATM便り】クリスマス・プレゼント・コンサート2018

茨城新聞で毎月1回掲載していただいている「ATM便り」。水戸芸術館コンサートホールATMでのコンサートやイベントに因んだ読み物を、水戸芸術館音楽部門学芸員が分担執筆しています。
昨日(12月13日)掲載の記事をこのブログに転載させていただきます。
12月23日(日・祝)に開催する「クリスマス・プレゼント・コンサート2018」にちなんだ話題とコンサートのご紹介ですおかげさまで残席が少なくなってきております。良い席はお早めにどうぞ。

 


ATM便り 2018年12月13日

一夜の特別な“協演”

 

年末を迎え、一年を振り返る時期になりました。
今年の新語・流行語大賞で「災害級の暑さ」という言葉がトップテンに入ったのを見て、夏の酷暑が思い出されました。
暑かったのは日本だけではなく、米国カリフォルニア州デスバレーでは7月に4日連続で最高気温が52度を超えたというニュースがありました。州の大都市ロサンゼルスでも9月に最高気温が史上最高の45度に達したそうです。

「暑い日には何か涼しそうなものを考えよう」と、日本では夏には怪談が人気ですが、かつてカリフォルニアには、暑さしのぎにクリスマス・ソングを作ったミュージシャンがいました。

1944年の夏、猛暑のカリフォルニアでジャズ歌手のメル・トーメは、友人のロバート・ウェルズがノートに冬の風物が書き付けているのを見つけます。
「焼き栗」「霜の精」「冬至祭のキャロル」……ウェルズは寒い季節を想像して涼をとろうと、これらの言葉を書いたのでしたが、二人はこれを材料にクリスマス・ソングを共作します。
創作時間わずか40分。タイトルはシンプルに〈ザ・クリスマス・ソング〉。ナット・キング・コールの歌でヒットし、今でもクリスマスによく聴かれる一曲です。
ちなみに翌年、カリフォルニアの別のミュージシャンがやはり暑さしのぎに作ったクリスマス・ソングに、有名な〈レット・イット・スノウ〉があります。納涼にクリスマス・ソングとは洒落ています。

天羽明惠(ソプラノ)

天羽明惠(ソプラノ)
©Akira Muto

今年の「クリスマス・プレゼント・コンサート」には、クラシック、童謡、ジャズ、ロック、様々なジャンルのクリスマス・ソングを散りばめました。

〈ザ・クリスマス・ソング〉は、ソプラノのなかでも特に高い音を得意とし、世界中のオペラ愛好家を魅了してきた天羽明惠さんの歌唱、幅広いレパートリーをもつクラシック・ギタリストの鈴木大介さんとNHK交響楽団首席コントラバス奏者として活躍する吉田秀さんの演奏でお聴きいただきます。この日、この夜にしか聴けないスペシャルな協演です。
天羽さんはさらにNHK水戸児童合唱団とも協演。東海村出身の東京交響楽団首席オーボエ奏者の荒木奏美さん、日米両国で活躍するオルガニストの龍田優美子さんの演奏もお聴きのがしなく。

(水戸芸術館音楽部門学芸員・篠田大基)

 


<公演情報>

クリスマス・プレゼント・コンサート2018
https://www.arttowermito.or.jp/hall/hall02.html?id=1494

クリスマス・プレゼント・コンサート201812/23(日・祝) 17:00開演(19:30頃終演予定)
会場 水戸芸術館コンサートホールATM
全席指定 一般¥3,500 ユース(25歳以下)¥1,000

【企画・おはなし】池辺晋一郎
【出演】
天羽明惠(ソプラノ)、鈴木大介(ギター)、荒木奏美(オーボエ)、吉田 秀(コントラバス)、長尾洋史(ピアノ)、田中直子(ピアノ)、原田昌江(合唱指揮)、NHK水戸児童合唱団、龍田優美子(オルガン)

※開場前と終演後にエントランスホールでミニ・コンサートがございます。
開場前 16:20~:荒木奏美(オーボエ)、龍田優美子(オルガン)
終演後:NHK水戸児童合唱団、原田昌江(指揮)、龍田優美子(オルガン)

篠田 大基
篠田 大基
hshinoda@arttowermito.or.jp

音楽部門学芸員